今日のホニャララ  by HICKEY

HICKEY 園児と猫の母で主婦

 

浅く広い好奇心から見つけた、

ジャンル問わずの「モノ」「コト」を自分なりの解釈で紹介していきます。

ココから誰かの未来のお気に入りが見つかりますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<プロフィール>

猫・植物・本・音楽を愛する1児の母。

オモチャとゲームは買わないけれど、本は漫画以外なら何冊でも購入OKという教育方針の中で育ち、本の世界から知った何事にも興味を広げるように。

ただし飽きっぽいので、浅く広く緩くゆるーく。

幼少期からの落ち着く匂いは図書館・図書室と墨の匂いで、新しいモノより古いモノを好む。

建築を学んで職業とした後、紆余曲折経て現在は他業界で働く主婦。

人付き合いは深く狭くを好み、人見知りのあがり症。

故に挙動不審で要らぬことを話しがちだけれど、文章だったらちょっと饒舌。

  

あなたの選ぶ10枚は何ですか? 今日のホニャララ by HICKEY 第2回

こんにちは。

もうすぐ梅雨ですね。

憂鬱になりがちな湿度の多い季節には、良い音楽でも聴いて気分だけでも晴れやかにいきたい。

ということで、今日のホニャララは音楽の話です。

 

昔からたまにやる1人遊びに、「ミュージックアルバム10枚しか残せないなら何にする?」というのがあります。

これが結構悩んで良い暇つぶしになる。

「5枚」になると更に難しく、「クー!これは残したい!!でもあれも!これも!!」と決めかねて無駄に1人苦悩してみたり、悩みすぎて電車を降り忘れたり。

その時々でセレクトが変わるのも自分なりに面白いのだけれど、必ず入る不変のアルバムもある。

その中でも特に思い入れが深いのが、Carole Kingの『Tapestry』(つづれおり)です。

 

 

子供の頃非常に怖がりだった私は、毎日ラジオを流しながら眠りに就いていました。

ある夜流れてきた曲がとても気に入ってメモに取り、早速次の日にお小遣いとメモを握りしめ、当時まだあった「貸レコード屋」へ。

まだ小4くらいで英語もよくわからず、「ユーゴットアフレンド」と書いたメモを自信無さげにお兄さんに見せたら、「今日はないけど、明日またおいで。」と。

次の日再びお店に行くと、お兄さんが自宅で録音してきてくれたカセットテープをくれたのです。

それがCarole King『Tapestry』との出会い。

それまでも家族の聴く洋楽は耳にしていましたが、自分の好みで選ぶ洋楽はこれが初めてでした。

 

それからというもの、お店に通ってはお兄さんに様々なジャンルのアーティストを教えてもらいました。

『Tapestry』を聴き込むうちに『You’ve Got A Friend』よりも『A Natural Woman 』が好きになったと私が言えば、同じ曲を歌うAretha Franklinを教えてくれてソウルの道へ入ったり。

新しい音楽との出会いにいつもワクワクしていた私。

いくつカセットテープをダビングしてもらっただろうか。

 

やがて中学生になった私は部活の厳しい練習で休みがなくなり、それと同時期に世の中にはCDが出始め。

やっと行ける時間が出来て久しぶりにお店を訪れた時には、時代に淘汰された貸しレコード屋さんはひっそり閉店していたのです。

お互い連絡先も知らず、お店の中だけでの付き合い。

それまでのお礼も言うことも叶わない状況に、自分の不義理が情けなくて泣きました。

あぁ。またあのお兄さんに会いたいな。

そんな思い出と共にある『Tapestry』は、いつまでも特別な1枚なのです。

 

この思い出が無かったとしても、きっとその存在を知った時から長く聴き続けていただろうと思える名盤です。

恋人や友人、人生を女性目線で綴ったキャロルの歌詞は、どれも前を向いているように私は感じる。

それがたとえ別れの歌詞であっても不思議と湿り気を感じさせず、そこから立ち上がり、未来を見ようとする女性を想像させるのです。

そしてシンプルで美しいメロディーの中には、ジャズやソウル、ロック等 多ジャンルの要素が然りげ無く取り入れられ、巧みに構成されています。

どのジャンルの音楽ファンにも長く愛される所以はここにあるのでしょう。

語り掛けるように優しく温かいのだけれど、絶妙な加減で枯れている唯一無二の魅力的な歌声や、強弱のタッチを見事に使い分けた表現力のあるピアノ。

それはまさにBitter & Sweetであり、どんな気分の時にもフィットします。

 

収録曲はCMでもよく使われていましたので、聴いた事のある人も多いのではないでしょうか

多数のアーティストがこぞってカバーするのも頷ける、捨て曲無しの色褪せない1枚です。

未聴の方は是非聴いてみて下さい。

 

 

 

 

書きながら、私の音楽人生に影響を与えてくれたもう1人のユニークな大人を思い出しました。

その話はまた今度。

 

あなたの選ぶ10枚は何ですか?

 

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今日の1冊「背守り 子どもの魔除け」LIXIL出版   by HICKEY  今日のホニャララ 第1回

 

はじめまして。hikkieです。

今月からsmoke booksさんでブログを書かせていただくことになりました。

ジャンル問わずの気の向くままのブログですが、よろしくお願いします。

4月。入園入学・進級・入社と、それぞれの新生活が始まりました。

みんなドキドキソワソワ。それを見守る親もドキドキソワソワ。

友達はできるかな?馴染めるかな?泣いてないかな?心配しだしたらきりが無いのが親心です。

我が家には幼稚園児がいますが、入園時はやはりドキドキソワソワしました。

我慢できずに木陰に隠れて市原悦子のように覗いたり。

ふと辺りを見渡すと、似た様な悦子達が木陰や柵の側にワラワラいるじゃないの。

「わかる!わかるよ!!」と肩を叩いてみんなで一杯飲み交わしたい気分になりました。

子を思う気持ちはみんな一緒。でもずっと見守るわけにはいかない。

そこで思いついたのは「背守り」です。

 

 

「背守り」とは、日本の古いおまじない。

子どもが無事に成長する事が今よりも容易でなかった時代に、

我が子の健やかな成長を祈って着物の背中に魔除けの刺繍をしたものです。

私は着物が好きなので背守りの存在は知っていましたが、

より深く知ったのは昔LIXILギャラリーで観た「背守り 子どもの魔除け展」でした。

 

背守りの他に様々な子どもの為の魔除けを集めたその展示では、そ

の実物と共に石内都さんの写真が展示されていました。

「ひろしま」に代表されるように、彼女の写真はその「もの」が持つ背景・時間・関わった人の感情までもを写し出す。

夜なべしてひと針ひと針刺したであろう母達の姿や、その切なる思いとぬくもりが展示からひしと伝わってきました。

世の母の偉大さと慈悲深さに胸を打たれたと同時に、私自身がこれから幼子を育ててゆく覚悟を得たのを覚えています。

 

それをふと思い出し、我が子の新生活の充実を祈って入園時には背守りを付けることに。

気持ちがあれば図案は何でもOKとし、私は娘の好きな猫を最初に付けました。

下着に付けたので痒くならないよう、玉留めはあえて外側に。

 

 

 

 

「背中の猫ちゃんが守ってくれるからね。大丈夫だよ。」

と娘に伝えていましたが、子供にとっては随分心強かったようですし、

私にとっても安心材料になりました。

TV番組の「はじめてのおつかい」(大好き!)では音声用のマイクを入れる為の袋をお母さんが手作りし、

「お守り」と称し子どもに持たせていますが、不安になった時は不思議とどの子も「お守りがあるから大丈夫。」

と言ってみたり触ったりするのです。

お守りは想像以上に小さな子どもにとって心の拠り所になるみたい。

うちの子は幼稚園で辛いことがあった時も、「でも背中のお守りがあるから大丈夫だったよ。」と話してくれたこともありましたし、

今年の4月も付けてとリクエストされました。

 

おまじないみたいなものだから、縫わずにアイロンワッペンを付けたり、なみ縫い数針だけでもOK。

願いを込めながら付けてみてください。可愛いアクセントにもなりますしね。

調べてみたら、最近は可愛い背守りの本も何冊か出ているようです。

私は堀川波さんの「かわいい背守りししゅう」が気になる…。

 

では、こんな感じではじまったブログですが、これからよろしくお願いします。

 

【今日の1冊】

「背守り 子どもの魔除け」 LIXIL出版

 

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