本を飾ろう by HICKEY 第4回

早いもので、今年もあと数日ですね。

ハロウィン、クリスマス、お正月。

イベント続きで慌ただしかった後半戦ですが、お正月だけでものんびり過ごしたいものです。

 

突然ですが、音楽は配信派ですか?CDやレコード派ですか?

配信サービスが出始めた頃に好きなアーティストが聴けなかったこともあり、私はCDレコード派でした。

最近久々にチェックしてみたところ、最近は結構マニアックなアーティストまで網羅されている事に気がつき使ってみたら、まぁ!便利。

履歴からコレ好みじゃない?と紹介された曲から新しい出会いもあるし、定額聴き放題は魅力的。

レコードに関してはまた違った魅力があるので聴き続けるとは思うけれど、CDは購入が減るかもしれないなと、今更ながら少し時代に追いつきつつある昭和世代です。

本を取り巻く状況も同じく電子化が進み、読書が好きな人も「本」という形態で購入する人は減りつつあるとか。

でも私は音楽は移行できても、本はどうも移行できる気がしない。電子画面だと内容が頭に入ってこないし、本には「所有する喜び」も求めてしまうからだ。

装丁・手触り・匂い・・・。本には「雑貨的」な要素がある。

どんなに電子化が進んでも、かつてあったMDや、これからCDが歩むであろう道を本が辿る事はないだろう。レコードやカセットテープが何だかんだと無くならないのも、雑貨的要素が見え隠れするからだと思う。

という事で、今回は本を雑貨として捉えて「飾る」というテーマです。

 

 本を飾ると言えば、手っ取り早いのは立て掛ける。

マガジンラックでも表紙を見せるタイプのものがあるように、デザインが1番考えられている表紙を見せると簡単に雰囲気が作りやすい。こういう飾り方は写真集や画集がハマります。

私は本棚を見られるのは自分が剥き出しのようで恥ずかしいと思ってしまうので、

飾りながら他の本を隠すという意味もあったりします。

次のこの飾り方で使った本は、中身度外視で飾る目的でのみ購入した本。

こういう使い方は、外国語表記の小さな古本が使い勝手がいい。

写真では重ねる本の大きさを変えているけれど、あえて同じサイズでピシッと揃えるのもアリ。

重ね方も向きを揃えずにあえて不揃いに何冊も重ねるのも熟れた感じでいいかも。

好みの表紙の雰囲気や背表紙の文字。

本同士の組み合わせでインテリアを考える。まさに雑貨です。

 

次は飾るツールの紹介。ここ数年の私のお気に入りは、壁を使う方法です。

 

これはChikuniさんの「Book on the wall」という商品。

国産の木材を使い、単体でも飾りたくなるような美しいフォルムは然る事ながら

好きなページを開いて壁に飾れる仕組みが好きです。

飾るページを選べるという事は、装丁等のデザイン的な要素を飾る事以外に「言葉を飾る」という選択肢も増えるのが嬉しい。

壁という場所を選ぶ事で、それはまるで現代版の「掛け軸」になり、季節や気分、来客で飾る絵や言葉を選びたくなります。

今回の写真は先日のクリスマスに合わせて飾っていたもの。本以外のものも少し乗せてクリスマス感を出してみました。

私が購入当初は1色しかなかったけれど、今は何色か展開されています。S、Mサイズあり。

 

次は平置きで飾るタイプで、TENTの「BOOK on BOOK」

 これは本を広げた状態で上から重ねて押さえるタイプ。

5mmのアクリルが開いた本の形になっています。

これのタイプの良い所は、本のサイズを選ばないところ。

前出の「Book on the wall」は壁に飾るという構造上、飾る本のサイズや重量バランスを選ぶけれど、

これは平置きだから文庫本から大型本までOK。

 

ただ重量が220gとそれ程ではないので、閉じる力が強めの厚い本だと本体が少し浮いてしまいます。

見た目の美しさを考えたら戻りの弱い本が向いているかも。

 

 今回紹介するにあたり調べてみたら、料理中に料理本を開いておいたり、

資料本を見ながら執筆なんて時に実用的に利用する使い方もあるようです。

お菓子をつまみながら読書する時に押さえに使うと、お菓子が本にかからないという使い方もあり、思わずクスッとしました。

今度試してみようかしら。

 

本好きな方へのプレゼントにも。実際に私もこちらはプレゼントでいただきました。

双方少々お値段はしますが、手作業で作られているお品ということと、インテリアのアクセントとして十分な存在感を示してくれることを考えると、思い切って取り入れてみる価値アリなお品です。

 

 写真はありませんが、開いて飾るには他にもnakanoのシンプルでお手頃なページオープナー(このようなタイプはページに痕が付きやすいので、薄い本向き)や、色々種類が出ている書見台を利用したり、好きなペーパーウエイトで押さえておくというのもアリです。

 

皆さんの本棚から。行きつけの本屋さんから。気分に合わせて「飾る為の本」を選んでみませんか?

それでは、良いお年を。