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連載コラム

美しい日々あなたがいなくとも ような恵のコラム 甘夏ためつすがめつ42こめ

高い空、あつい肌、白い花がみんな咲いてる。

夏はすぐそこまで来ていた。

 

『残念ながら、もう目を開けることは出来ないかと思います』

 

へんだな、と思った。

しばらく呆然として、それは突然襲ってきた。

 

最後に会った日のことを思い出す。

 

「またね。よなちゃん」

 

なにも変わらず、なにも特別じゃないあの瞬間を、わたしはこれから何度も思い出すのだろうか。

 

どうしよう。

 

もう二度とあなたに会えないのだ。

 

*

 

······僕はこの詩集がそれを読んだ人たちに忘れられたころ、不意に何ものともわからないしらべとなつて、たしかめられず心の底でかすかにうたふ奇蹟をねがふ。そのとき、この歌のしらべが語るもの、それが誰のものであろうとも、僕のあこがれる歌の秘密なのだ。

-萱草に寄す 覚え書より

 

今日まで、理解しているつもりでいた。

 

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