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連載コラム

ただ嘘じゃないだけ ような恵のコラム 甘夏ためつすがめつ24こめ

座った分だけ高くなる空 せきしろ*

 

 

「そら当たり前だ」とあなたは思うだろうか。

私には思えない。

鳥肌が立って「しまった」と思う。

やられた、と思う。

 

自由律俳句とは、と検索してWikipediaを見ると、膨大な時系列の最後にこの秀句が出てくるので、多分これが彼にとっての代表句、ということになるのだろうか。

 

抽象から生まれた緻密画が点に、印象派からまた抽象に移ろってゆくように、自由律俳句というものもきっと、しかしはっきりとした意図を持って、荻原井泉水から放哉へ、山頭火、住宅顕信たちの力もあって、定型からゆっくりと解放された。

 

そう思うと、写真やインターネットの出現によって追いやられた分、こちらにだってよいことはあるのかもしれない。

 

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