遠くから見たら島だった ような恵のコラム 甘夏ためつすがめつ35こめ

まれに見る「この世にたったひとつ」の作品群の上にすわり、マンガを読んだりラジオを聴いたりしている。

──ブルーノ・ムナーリ

 

日々俳句を詠んでいると、ミニスコープを手に入れる瞬間がある。

ビシッとピントが合う瞬間が。

 

しかし近すぎればいいというわけではない。品がないのだ。

だからって遠すぎてもいけない。

広がりすぎた意味は、ひとの心には届かない。

 

手にした石の中に、ことわりのようなものを見たことが誰しもがあるだろう。

もっと難しいと思っていたものが実はこうかもしれない、と突然閃いたことが。

 

 

いくつもの細かな石が、

アーモンドのヌガーみたいにひとつに固まった石もある。

食べられないけれど、茹でてみることはできる。

──ブルーノ・ムナーリ

 

この感情。

そうか、“茹でてみること”ができるのだ。

そうだったんだ。

分かるだろうか?いまの私の気持ちが。

いや、あなたにはぜんぜんわからなくていいのだ。

 

 

ことばの本当にすごいところは(あなたの感じたそれ、私と同じかもしれない)というところにあるんだから。

 

ね?先生。