水
12
8月
2009
少し前から、逃げている。
一人で逃げているのではない、二人して逃げているのである。
逃げるつもりはぜんぜんなかった、逃げている今だって、
どうして逃げているのかすぐにわからなくなってしまう、
しかしいったん逃げはじめてしまったので、
逃げているのである。(本文より)
こういう文章が味わえるようになった気がする。
川上弘美の<センセイの鞄>を読んだのは、
まだ20代の頃だった。
好きな感じはしていたけど、味わえなかった。
30歳を過ぎた今<溺れる>を読んで、
味わえるようになった気がする。
人によるのかもしれないけど。